OGC2008を前にして雑感。


OGC2008に今年も参加します。
当日参加もOKらしいので、参加したい人はしてみたらいいと思います。
入場料が高いけど!
明日だけど!
http://www.bba.or.jp/ogc/2008/


去年のAOGC(アジアオンラインゲームカンファレンス)から、OGC(オンラインゲーム&コミュニティサービスカンファレンス)と名前が変更になり、よりウェブサービスを意識したカンファレンスに姿が変わりました!


と、今年の話をする前に、去年のAOGCを少し思い出して欲しかったりします。
開会の挨拶で、IGDA代表の新清士氏がこのようなことを言ってるんですよね。

新清士氏は挨拶の中で「オンラインゲームを『ゲーム』と呼び続けて良いのか、『Second Life』をゲームではなく、バーチャルライフと定義づける人もいる。AOGCのコミュニティ関連のセッションから、オンラインゲームの新しい可能性を感じながら、新しい定義となるような言葉を考えてみてほしい」と要望を出した。

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070222/aogc_01.htm


去年のAOGCへ参加していて、この言葉を聴いた瞬間、世界がぐるんと変わったのを良く覚えてます。
オンラインゲームの見方を、変えないとダメだなーと思ったものです。


その見方が確信に変わったのはほんとうにすぐで、ニコニコ動画が丁度(γ)になったのがこの頃。
ニコニコ動画のコミュニティはオンラインゲームに似ているなぁと漠然と思ったり。(!


その後、twitterを始めたり、自分でもajaxを触ってみたり、web2.0の流暢をつぶさに観察しながら、体験して、それを自分自身やオンラインゲーム開発にフィードバックしていました。
時には、セカンドライフニコニコ動画を比較して、真性同期と擬似同期という話題もあって、WoWに筆頭する普通のMMOを引き合いに出してたりして、また違ったオンラインゲームの一面を見ることも出来ました。


そして、今年もOGCの時期がやってきました。
奇しくもニコニコ動画が、オンラインゲームではないかという、声がまことしやかに囁かれるようにもなってきたし、それを肯定する意見もたくさん目にしました。
(さっきからid:shamanoさんのことばっかりなのは気のせいじゃない!)
去年はオンラインゲーム側からwebへの歩み寄りを感じさせたけれど、今年はwebからオンラインゲームへの歩み寄りを感じています。
すげー。
今一歩踏み出せていないオンライゲーム業界にとっては、とても良い模範材料が出来てるなーと、感慨深く見守っている感じです。


よいしょ。
少し話しが反れますが、僕が最近良く思うことをちょっと書いてみる。
ここまでオンラインゲームがwebサービス化していくと、ゲームというカテゴライズとしてありなの?どうなの?それってゲームなの?なんか違和感あるなー。
ってこと!


ゲームだけどサービスであることに変わりは無いのだけれど、もう少しゲーム寄りな進み方のほうが、”オンラインゲーム”としての道なんじゃねーの?
無料と謳うのは良いけれど、完全無料*1とかちょっと行き過ぎじゃねーの?
ゲームって金を払って遊ぶものじゃなかったっけ?*2


これはひどい
一回立ち止まって、見直すべきときに来てるんじゃないかと思っている。


と、御託を並べてみたが、実際はもうちょっと複雑で、もうちょっと時間がかかりそう。
ただ、忘れちゃいけないのは、オンライゲームはサービスでありコンシューマゲームとは違うものなんだ。
構造がそもそも、違うものなんだということ。
コレ重要。
矛盾しているかもしれないけれど、でも重要。


蛇足。
カオスという概念があるけれど、これをもう少しゲーム性に取り入れられないかと思っている。

1. 混沌、もしくは混乱状態をあらわす語
3. 初期条件・境界条件を定めると以後の運動が決まるような簡単な系であっても、初期条件のわずかな差で大きく違った結果を生ずるような現象。気象現象・乱流や生態系の変動などに見られる。自然界の法則性。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%ab%a5%aa%a5%b9


1の意味でも、3の意味でも。
オンラインゲームという枠の中に、カオスとルールが織り交ざっているから、楽しいのだと思うから。
現状のカオスは、祭りや鯖落ちというゲーム外の要素が多い。
戦争もカオスの一種だけど、もっと違うアプローチで攻めれたら面白いかも。

蛇足すぎる・・・。


というわけで、今年のOGCは楽しみだなという話でした。
ひろゆきが見れるハァハァ。

*1:月額課金、アイテム課金無し!

*2:コンシューマに寄れと言っているのではない