結局セカンドライフとは何だったのか。
結論から言ってしまえば、セカンドライフは質の悪いネットスケープ*1であるということです。
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のカンファレンスが今日、東京ビックサイトで行われました。
セカンドライフを初めとした仮想空間サービスのカンファレンスです。
カンファレンスのアジェンダはこちら。
http://virtualworld-conference-expo.net/program/
見てもらうとわかりますが、結構豪華な講師陣です。
通して聞くことにより、セカンドライフがどういったものであるかが明確化されたと思いました。
それが最初に言ったネスケであるということでした。それも質の悪い。
まずはわかりやすい、なぜネスケなのかということを。
講師陣の方がしきりに言っていた言葉に、webの創世記と同じような現象がセカンドライフに起きているということでした。
さて、webにおいてネスケがコレだったわけですが、それを解決したのがインターネットエクスプローラでした。そのIE的なことがセカンドライフにも起これば、すべて解決ー!
というのが描きたい形なんだそうです。
僕もぜんぜんそこには異論はなくて、そうなるだろうと思います。
なる。なるんですが、webのブラウザみたいにそう簡単には行かないのが現状のセカンドライフというものだということをみんな考えないといけないのです。
そうですね、ブラウザにおけるインフラはインターネットでした。
さて、セカンドライフのインフラはなんでしょうか?それはセカンドライフそのものです。
残念ながら、このインフラの上にIEは生まれません。
生まれないのです。
生まれないのです。
大事な事なので2回言いました。
しかし、セカンドライフ上で何かをしたいという人達が確実に進展してしまっています。
ここで、webの成長と似てしまっているというのが良くない事に拍車を掛けています。
似ているために、既に僕たちは成功例を知ってしまっているため、そこで何をすればいいのかがわかっています。どういったことをすればビジネスになるか知っています。
中途半端なインフラ上でビジネスをしたらどうなるのでしょうか?
考えなくてもわかりますよね。
しかも、次のセカンドライフがなかなか生まれなくなるということも含んでいるから最悪です。
僕たちが求めるものが、現行セカンドライフで中途半端に出来てしまうため、次が生まれないのです。
だから、質の悪いネスケなんですねー。
でも悲観することはありません。
このカンファレンスの2講演目でIBMの人がインフラを整えるという講演をしました。
2〜3年でインフラがやってくると言っているので、それからがバーチャルワールドの出発点になるのではないかと思っています。
では、ダレットやViZiMOなどのセカンドライフ以外のバーチャルワールドはなんであるのか?
先のセカンドライフの位置づけであるなら、別のものということが良くわかるかと思います。
講演をしていたViZiMOとダレットだけに限れば、この人達はバーチャルワールドを創りたいのではなく、3DSNSが創りたいということです。
しきりにコミュニティと唱え、SNS的方法論で場の話題が広がってほしいと。
バーチャルワールドではなく、それは単純にSNSなんじゃないかということですね。
そこに、リアル店舗があったとしても、それはバーチャルワールドなのではなく、SNSに出てくる広告なわけです。
バーチャルワールドであると開発や運営が思っている状態では、きっとうまくいかないのは目に見えていたわけです。
この二つのことがわかったことで、見えてくることはなんでしょうか。
色々ありますよね。
このカンファレンスは凄く良いターニングポイントになったと思います。
いやぁセカンドライフから学べる事はたくさんありますね。